オリジナル万年筆を得て

当店がテナントで入っている建物のすぐ近くの兵庫県警本部は23階建てで、神戸としては高層ビルで、かなり離れたところからでも見えます。

休みの日よく出掛ける一駅離れた三宮から県警本部が見えると、その近くに店があることが確認できて何となくホッとして不思議な感情になります。

先日終わった神戸ペンショーの会場北野ノスタも、店から歩いて15分ほどの距離です。とても近いところで開催されているけれど、当店はあまり知られていないと感じますので、やはりイベント等に出て知っていただく努力を継続的にするべきだと思いました。

店を始めて18年経って、マイペースだけどできる範囲で活発に活動してきました。当店のことを知っていただくために、普段の生活ではあまり使わないSNSで告知をしていますが、なかなか定着していないと感じています。

物事の移り変わりのスピードはとても早くて、追いかけていたらキリがありません。結局は自分たちが信じたことをやり続けるだけだと思っています。

当店のことをご存知ないお客様にアピールするときにオリジナル万年筆の存在はとても大きく、目を引く役割があります。

これは欧米の老舗メーカーたちのOEMをしている万年筆工場で製作してもらっている、ベースモデルのない完全なオリジナルの万年筆です。

オリジナルの万年筆「コンチネンタルクラシックインスピレーション1985」は、スチールペン先と14金のペン先のものをご用意していて、全体的に高額になってしまった最近の万年筆の中では、どちらも比較的手に入れやすい価格になっています。

当店の主力商品になればと思って作ったオリジナル万年筆ですが、この商品があることでこんなに可能性が広がるのかと驚いています。

例えば今回の神戸ペンショーにも関東から来場されていたニブ作家のTAKUさんとの仕事も、オリジナル万年筆があったからできたことでした。

TAKUさんに2層ニブ、3層ニブを製作してもらう時は、当店から未研磨のペン先を送って加工してもらっています。これはオリジナルのペン先がないとできないことなので、本当に良かったと思いました。

他にも色々ありますが、今後ご紹介させていただきます。

オリジナル万年筆のペン先の絵柄 鳳凰は当店の新しいシンボルだと思っています。この万年筆を手に入れた今年、当店の歴史は第二章に入ったと思っています。

2026年度の出張販売の現時点で分かっているスケジュールをWEBページでご紹介しています。お近くにお邪魔する際はぜひご来場いただければと思います。

⇒2026年出張販売予定

⇒オリジナル万年筆コンチネンタルクラシックインスピレーション1985