現在発売中ステーショナリーや新たに製作する革小物、オーダー靴の受注を中心としたイル・クアドリフォリオのイベントを9月15日(土)、16日(日)に当店で開催します。
イベント時に私と駒村氏、当店スタッフ久保が久内さんにオーダーした靴の仮履きが出来上がっておりますので、その試し履きも公開します。
靴の出来上がりばかり楽しみにしていられず、イベントの準備で話し合わなければならないことはいくらでもあります。
この日和田岬の工房を訪れたのもそのイベントの話と、WRITING LAB.とイル・クアドリフォリオとで作ろうとしている商品の打ち合わせでもありました。
服と靴と鞄のコーディネートなど、自分なりにできるだけ同じ素材・同じ色調で統一感のあるものにしたいと思っていて、革は服装の中でアクセントになるものなので、特にそうしたい。
それは服装でなくても、小物でも同じことが言えますので、イル・クアドリフォリオが得意とする革のカラーバリエーションは魅力があると思っています。
ペンケースの色が決まっていたら、手帳も財布も名刺入れも合わせたいと思います。
そういうふうに色合わせをしたいと考えて、WRITING LAB.で企画したイル・クアドリフォリオのペンケース「SOLO」が生まれました。
定番色が5色あるので、ご自分の好みの色、個性に合う色を選ぶことができます。
色展開が可能になったのは、パティーヌという無染色の革に色付けする技術のためで、有名なところでは革ブランドベルルッティがその技法をよく使うことで知られています。
イル・クアドリフォリオの久内さんたちは修行先のフィレンツェの工房でこの技術を習得し、日本ではあまり見られないイタリアの香りの強い、奥行きと透明感のある色調のものを生み出しています。
パティーヌによる色展開がペンケースSOLOで上手く行ったので、他のものにも広げて同じ色で揃える楽しみを追究していきたいと思い、サマーオイルメモノート用のパティーヌ技法の表紙を作ってもらいました。
素材に使う革は無色であれば何でもいいわけではなく、しかもメモノートの表紙に使えるしなやかなもので、パティーヌに適したものを久内さんが苦労しながら探し出してくれました。
ペンケースSOLO,サマーオイルメモノートと、仕事の道具をフィレンツェらしいムラのあるアンティーク風のもので揃えることができるようになり、今後もこのバリエーションを増やしていきたいと思っています。
*パティーヌ仕上げのサマーオイルメモノートの表紙は、表紙革だけでもお求めいただけるようになりました。近日中にホームページでご紹介致します。
*画像は店主の私物です。