最近ではあまり言われなくなりましたが、靴と鞄、靴とベルトの革の色はなるべく同じにしたいと思っています。
朝間違えて持って出たり、身につけてしまったらとても後悔するし、一日中少し憂鬱になってしまいます。
それと同じように思っているのが手帳とペンケースの色で、その二つは同じ色にしたい。
色だけでなく革質も同じにしたいと私は思っています。
色合わせをして、合う色同士を組み合わせた方が絶対にお洒落に見えるし、当店の女性目線ブランド「DRAPE」ではそれをなかなか上手に提案できていると思っています。
でも私は感性が古いのだと思うけれど、どうしても革の色は統一したい。
革の色が服装のコーディネートの中でアクセントになることくらいは分かっているので、その中に革が溶け込めばいいなあとは思っているけれど。
オリジナル商品で、と、
A7メモカバー(商品名クリックで移動します)は、シュランケンカーフの黒にこだわって、必ず黒をカラーバリエーションに入れています。
それは同じシュランケンカーフの革でいろいろなものを持って、統一感を楽しんでもらいたいと思ったからで、その中でも革の表情や質感に集中できる黒を選択しました。
美しいカラーバリエーションが多くあるシュランケンカーフの中で黒を選ぶというのは、本当にもったいないと思われるかもしれないけれど、黒のシュランケンカーフには他の色にはない飽きない魅力があると思っています。
当店オリジナルのに使っているダグラスという革の色、少し使い込んだ時のキラキラしたような艶が気に入っています。
こういう表情が見たくて、私はこの革にこだわっていて、そのような変化が大陸的だと銘打ったこの手帳らしさだと思っています。
コンチネンタルシステム手帳の内革はアノネイ社のバーガンディカラーのボックスカーフで、少し男性的な外革のダグラスと比べると対照的なノーブルなイメージの革になっています。この二面性が当店の地味な遊びで、この手帳の面白みになっています。
革の色を揃えたいといつも思っていますので、コンチネンタルシステム手帳と同じダグラスの革を使った当店の看板商品ペンレスト兼用万年筆ケースをカンダミサコさんに作ってもらい、コンチネンタルシリーズのペンケースとしています。
正直に言うと、使いやすさはしなやかなシュランケンカーフの方がいいけれど、太めのペンを入れて盛り上がったところにできる艶はこの革独特の色気があり、とても気に入っています。
革の色あわせがあって、服装のワンポイントになる。
ステーショナリーの革製品も、私は服装と調和していて欲しいと思うし、それを考える遊び心のような余裕を持っていたいと思っています。