純銀製羽根ペンクリップ再製作完成

純銀製羽根ペンクリップ再製作完成
純銀製羽根ペンクリップ再製作完成

20代前半の頃、スズキのジムニーという軽自動車の四輪駆動車に乗っていました。
たまには林道などの未舗装の道を走ったりして、それはとても楽しかったけれど、ほとんど街中の道を走っていました。
極限の悪路をその車で踏破することなどなかったけれど、メーカー以外からも売られている様々な装備をお金を貯めては自分で付けていました。

実用と関係なくてもいい、自分のオリジナリティの仕様に車がグレードアップしていくのがとても楽しくて、バイト代は車のローンとガソリン代とパーツ代に消えていました。
今もお金があれば自分の好きなものを買ってしまって、貯金する習慣は今もついていないけれど、今それは関係ありません。

私は若い頃に乗っていたジムニーが最も楽しい車だと思っているけれど、それは様々な装備によって、自分仕様に仕立てることができたからだと思っていて、万年筆にもそんな楽しみがあっていいと思いました。

書く機能に何の関係もなくてもいい、自分が愛用する万年筆が自分仕様になってくれればと、思う人は多いのではないでしょうか?
万年筆は書く道具であるけれど、私にとっては同時に遊び道具でもあるので、ジムニーのような楽しみがあっていいと思います。
万年筆の装備と言っても、それほど手を加えることができる部分は多くなく、ネジパーツで外すことができるペリカンのクリップは遊べるパーツのひとつだと、目をつけていました。

ペリカンM800、M600いつけることができる、当店のマークでもある羽根ペンをモチーフにしたクリップを作りました。
前述したように機能的には、何ら変わりはありませんが、ペリカンがデルタのようなインパクトのある外観に変わりますので、そのカスタマイズを楽しんでいただけると思います。

羽根ペンクリップは、スターリングシルバーで、光沢仕上げといぶし仕上げがの2種類があります。

ボローニヤの思い出

ボローニヤの思い出
ボローニヤの思い出

ル・ボナーの松本さん、分度器ドットコムの谷本さんとドイツ、チェコ、イタリアを巡る旅をしたのは今も鮮明に覚えているけれど、もうずっと昔のように思えます。
その懐かしい旅行を思い出すことができる物のひとつが、オマスアルテイタリアーナミロードハイテクの万年筆です。
イタリアボローニヤの万年筆メーカーオマスを訪れた時に記念でいただいたもので、3人が同じものを持っています。
その旅で訪れた街々の中でもボローニヤは特別に楽しかった街のひとつでしたし、オマスでも温かい歓迎を受けましたので、ボローニヤにはとても良い印象を持っています。

改めて聞いたりはしないけれど、二人はこのミロード万年筆を使っているのだろうか。
日本のメーカーを訪れたことは過去にあったけれど、海外の万年筆メーカーの本社を訪れることなどそうそう経験できることではないので、オマスは私たちにとって特別な存在であり続けています。
なるべくならオマスの万年筆を使いたいと思うし、オマスの万年筆を使った感想を、良いところも欠点も他の人と共有したいと思っています。

いただいたミロードはいつも手紙用に使っていて、他のメーカーとは違う独特の使用感を味わっています。
ボディの装飾は皆無、唯一外見上の特徴はボディが12角形になっているというだけですが、それが充分個性になっていて、この抑えたデザインの良さがゆっくりと分かってきました。

書き味と書ける文字にも特徴があって、オマスの味を持っている。
使い始めた時、その良さにピンとこなくても時間が経つほどに好きになっていくものというのは私は多くて、ミロードもそんな万年筆でした。
持っていることを自慢できるような希少な万年筆よりも、自分が使ってみてその感想を多くの人と共有できる定番品の万年筆をいつも使いたいと思うのは、万年筆店の店主としても当然のことなのかもしれません。

2013年の記念として、そして新たな万年筆人生、物書き人としての人生の新たな局面を願ってアルテイタリアーナパラゴン万年筆を使い始めました。
大きな万年筆を手帳から手紙まで全てに使いたいと思いましたので、EFのペン先にし、色はやはり黒ボディに金金具。
オマスはマザーオブパールマルーンという革と相性の良さそうな色もありますが、自分の万年筆の定番の色を選んでしまいました。

キャップをつけるとそこそこの重量があって書き味も良くなり、寝かせて書く手紙のような用途にはいいですが、ダイアリーに書く時はそれほど寝かせて書かず、キャップをつけずに書いています。
ミロードとは違い、首軸が金張りの金属になっていて、大きなボディとバランスをとるために重量を先の方で稼いでいるようです。

金張りの首軸は、指にピッタリと添って滑りにくい。
そして何よりもその存在感がいい。極太軸を手に乗せて書く感じは文豪になった気分を味わえます。
手に届くまでは、EFを選んだので細すぎて手紙や原稿用紙には辛いのではないかと心配していました。
でもペリカンロイヤルブルーで使っていますが、エボナイトのペン芯の恩恵もあって、インク出が豊かで全く問題ありません。
最初に少しペン先の寄りなどを修正して、イリジュウムの形を整えた程度で使い始めましたが、大変快適に使っています。

最初の目論見通り、手帳から手紙まで使っていて、他の万年筆をここ数日使ってあげられていないことが気掛かりです。


~仕事にも使える遊び道具~ペリカンM101Nリザード

~仕事にも使える遊び道具~ペリカンM101Nリザード
~仕事にも使える遊び道具~ペリカンM101Nリザード

小学校低学年の頃だったと思うけれど、スーパーカー消しゴムをボールペンで弾いてレースをするという遊びが大流行しました。
多分全国的なものだったと思うので、私と同年代の方は覚えておられると思います。
それは消しゴムとボールペンという、学校に持って行っても何ら不自然ではない文房具だったのがポイントで、小学生にとって親や先生から苦言を呈されることないもので遊べたのが魅力でした。

万年筆も似たところがないだろうかと、35年前の車の消しゴムをボクシーのボールペンで弾いていた時の自分の気持ちを思い出してみて気付きました。
仕事にも使うことができる遊び道具。
以前、万年筆を覚えたての頃は書き味が良ければ、あるいはペン先が柔らかければ、自分にとって良い万年筆でした。
しかし、それはあまりにも狭い了見でしか万年筆を見ていなくて、万年筆を書き味だけで語るのは片手落ちというか、この筆記具の楽しいところを充分に味わえていないのだと、中年と言われても文句の言えない年齢になってから気付きました。

ペン先が硬くても、柔らかくても気持ち良く書くことができるのは当たり前だけど、いかに遊べるかという条件が万年筆の優劣を判断する基準に加わるようになりました。
遊べるかというのには、そのペンに対していかに話ができるかということも含まれていて、その万年筆を肴にして盛り上がることができれば、それは遊べるペンだということになります。

ペリカンが自社の往年の名品を復刻させたシリーズの今年のペンがM101Nリザードで、この現代の万年筆にない個性の強さは、充分に遊べる万年筆の資格を持っています。
まずリザード革模様のボディが強烈です。
オリジナルはなぜこの模様を万年筆にしようと思ったのだろうか。
ペリカンは175周年の記念すべき年である今年を記念する万年筆、ジュビリーペンにもこのデザインを採用していて、思い入れの強さを感じてしまいます。

175周年をお買い上げいただいたお客様で、101Nと同素材、同色であるグレイ色のペンケースSOLOとインクケースCADDYをオーダーして下さり、お作りしたことがあります。
これも、同素材、同色で揃えることも万年筆の遊びのひとつで、何て粋な遊びだろうと思いました。

万年筆単体だけでなく関連する品も揃えて楽しむ。
個性が強いだけに、より他の素材や違うものでも揃えを楽しむことができる。
ペリカンM101Nリザードには、そんな遊び心を持った人が使うのに見合ったところがあると思っています。

~アクセサリーのようなペン~アウロラアクア

~アクセサリーのようなペン~アウロラアクア
~アクセサリーのようなペン~アウロラアクア

現代の世の中の仕組みを考えると、もしかしたら仕方ないことなのかもしれませんが、メーカーが違っても同じパーツが使われていることに気付くことがあります。
特にペン先、ペン芯などの重要なパーツが共通なことが多く、それに気付くと少し寂しく思います。
各メーカーは、パーツメーカーが供給するそのパーツを使うことによって、開発コストをかけずに他のところに力を集中して万年筆を作ることができるので、その部品メーカーの業界への貢献は非常に大きいけれど、それはまた別の話になります。
ペン先、ペン芯が同じであることは、時計のムーブメントがメーカーを超えて共通して使われていることと似ていて、それが今の物作りの仕組みということになるのかもしれません。
でも世界の仕組みから外れて物作りをしているメーカーが中にはあって、そのようなメーカーと同じように、仕組みから外れて心細く感じる自分の弱気と戦いながら自由にやっている当店との共通点を見て、親近感を覚えています。

アウロラは世界の経済の仕組みからも、物作りの仕組みからも外れている、孤高の存在であり続けている業界でも珍しいペンメーカーです。
ペン先、ペン芯などのパーツも自社で製作していて、デザインにおいても独特のものを持っています。
他のメーカーのように次々と新製品や限定品を発売することがなく、その活動はとてもゆっくりでマイペースだけれど、アウロラが何か新しく発売するといつも気になります。

アウロラの新作アクアは美しいブルーで、2010年に発売されたマーレリグリア、2000年に発売されたマーレと、同色の素材が使われていますが、このブルーはアウロラ独特の色合いで、他のメーカーで同様のものを見ることはありません。
ミニペンにカテゴリーされるアクアですが、小型万年筆の定番のひとつペリカンM400と1cmほどしか違わないことからも、充分実用的に使うことができるサイズになっていますし、小さいながらもこれもアウロラ独自の仕様であるリザーブタンク内蔵の吸入機構も備えていて、何となくこういうところにも実用性と同時に遊び心も感じてしまいます。

ボールペンはコンパクトで手帳のペンホルダーにも収まりやすいサイズです。
替芯はとてもポピュラーな、細いステンレス製の短い芯で、これは国産のものでも入ります。
国産で言うと、ゼブラ、三菱、パイロットなどから同サイズの替芯が発売されていて、様々なものの中から選ぶことができます。
書きやすい万年筆は、もっと価格の安いものでもあるけれど、そういうものにない魅力をアクアは持っています。
ただ書きやすいだけでなく、見ているだけで楽しい、持っているだけで嬉しいアクセサリーのようなペンです。


〇画像は左からアクアボールペン・アクア万年筆・マーレリグリア(参考商品)・ルナ(参考商品)

“縁日の水鉄砲” ペリカンM205DUOシャイニーグリーン

“縁日の水鉄砲” ペリカンM205DUOシャイニーグリーン
“縁日の水鉄砲” ペリカンM205DUOシャイニーグリーン

この万年筆を買われたお客様との会話。
「なんだかおもちゃみたいな色ですね」
「昭和のプラスチックの色・・・かな?」
「なるほど!」
そんなやり取りがあって、この万年筆の色にやっと思い当たりました。
縁日で買ってもらった記憶がある水鉄砲の色でした。
いきなり今回ご紹介する万年筆に失礼な書き始めですが、私は親しみと懐かしさを込めてこの万年筆を縁日の水鉄砲だと決めつけています。

まさかドイツ人が昭和の子供のおもちゃである緑色の透明の水鉄砲をイメージしたわけでは絶対にないけれど、日本の男の子はそれを必ず思い出すと思います。
子供の頃のおもちゃ的な色の万年筆ですが、ラインマーカー代わりに使うというところも遊び心に溢れていて、オフィスのおもちゃだとも言えます。

万年筆をラインマーカーに使いたいという万年筆を使う人誰もが思うことを形にした、一昨年に発売されたイエローデモンストレーターに続く第2弾がこの蛍光グリーンのインクが付属したシャイニーグリーンです。
本を読む時に、資料を読み解く時にラインマーカーを愛用する人は多く、几帳面な人は定規を当てて真っ直ぐな線を引くけれど、万年筆に定規はペン先が削れてしまうので、あまり相性は良くありません。
でもこの万年筆は金ペン先ではないステンレスのペン先なので、定規を当てて線を引いても擦り減らないと思われます。

このステンレスのペン先、他のペンのステンレスペン先に比べると出来がかなり良くて、とても良い書き味、柔らかささえ感じられ、以前から評価の高かったペリカンのステンレスペン先の評判と違わぬ出来を見せています。
ラインマーカーというと100円くらいのものなのに、それに敢えて万年筆を使う。
しかもボトルインクからインクを吸入させて使うことが私には何とも粋で、この懐かしい色あいの万年筆を取り出して作業する様は、ずっと以前に発売されていましたモンブランマイスターシュテュックの146サイズの蛍光マーカーとはまた違う感じでカッコよく思えてしまいます。

ラインマーカー専用ということで、ペン先は太い線にも対応できるBBのステンレスのペン先がついていて、これが前述通り思いの外書き味が良い。
そんなギャップも楽しめてしまう、遊び心のある万年筆、それがペリカンM205DUOシャイニーグリーンです。

心を込めて、楽しく年賀状を書く

心を込めて、楽しく年賀状を書く
心を込めて、楽しく年賀状を書く

今年も無事に年を越せそうで、本当に有難いことだと言うと、そんなに苦しいの?と心配して下さる方がおられますが、私は年を越せるのが当たり前だとは思っていなくて、仕事を続けさせてもらっていることを常に感謝しています。
大袈裟に言うと、生きているのが当たり前と思える現代人ではなく、生きていることが有難いと思える戦国武将のようなものかと粋がっています。

無事年を越す前に訪れる大仕事が年賀状書きです。

当店もお客様やお世話になったメーカーの方々に年賀状を書きますが、いつもデザイン・製作・宛名書きを久保が、一言コメントを私が書くのですが、枚数が多いのでなかなかの大仕事になります。

宛名は比較的太い文字が書ける万年筆で書いた方がどっしりとして、かっこいいけれど、コメントは細字の万年筆の方が都合が良いので、年賀状書きには太字と細字の万年筆を使い分ける人がほとんどではないかと思います。
どの万年筆の太字を使い、どの万年筆の細字を使うかいろいろ考えてから年賀状書きに向かう人が多いのかもしれませんが、インクなどの備えも非常に大切な問題です。

官製の年賀はがきには再生紙とインクジェット用の2種類があって、表面(宛名を書く面)はどちらも問題ありませんがインクジェット紙の裏面に、万年筆で書こうとすると、酷くにじんでしまいます。
インクジェット紙には、ボールペンを使わないといけないところですが、たくさんの枚数をボールペンで書くのは疲れますし、楽しくありません。

どうしても万年筆を使いたい場合、顔料系インクを使うと、万年筆でにじまずにインクジェット紙に書くことができます。
顔料系インクは紙につくと表面に留まって固まってくれますので、にじまない紙の影響を受けないインクです。
プラチナのカーボンインク、セーラーの極黒が代表的で、それぞれのメーカーでカラーバリエーションがあります。
セーラーには青墨というブルーの顔料インクがあるし、プラチナはブルー、セピア、ピンクがあります。
セーラー極黒、青墨、プラチナカーボンブラック、顔料ブルーには、それぞれカートリッジインクもあって、顔料インクの吸入でペン先の刻印にインクが付着するのが、気になる方は顔料インクをカートリッジで使われることをお勧めします。
また雪国など、水分が年賀状に付きやすいと思われる地方への年賀状の宛名にも顔料インクで書いておく方が安心です。

他には表面がツルッとした紙もまた、万年筆のインクが乗りにくく、万年筆を使うことを諦めそうになりますが、その場合パイロットのスタンダードなインク、ブラック、ブルーブラック、ブルーは光沢のある紙にも乗りやすいのでお勧めです。

あと年賀状書きにあればとても便利なのが吸取紙です。
年賀はがきはインクの吸い込みが遅いので、すぐに重ねたり、ひっくり返すことができません。吸取紙を一度当てておくと、重ねても安心です。

WRITING LAB.オリジナルの吸い取り紙をそのままの大きさで使っていいし、はがきの大きさにカットして使ってもいい。
ある程度装備を揃えて始めると、年賀状書きは大変ですが、心をこめて楽しく書きやすいのではないかと思います。

ノートのサイズ

ノートのサイズ
ノートのサイズ

本当は全ての規格のサイズの紙製品を置くことができたら、素晴らしいと思っています。
私自身も正方形のオリジナルダイアリーをいつも使っているけれど、大判のものに惹かれる時もありますし、小さな手帳に惹かれる時もあります。

それはだいたい服装との兼ね合いのことが多く、冬は大きめの手帳、夏は小さな手帳に気持ちが向くような気がします。
でもどのサイズにも共通しているのは、革のカバーに納めたいというもので、これによって、使いたいと思う気持ちがより強くなります。

当店に置く紙のサイズは、革のカバーのあるものと決めてから、それまで迷走していた紙製品の取り扱いがスッキリしたと思っています。
A5、B6、オリジナル正方形、文庫、A7というものに革カバーがあって、当店が扱うべきサイズだということにしました。

その中でもA7サイズは、モノとしてとても魅力があって、何とか自分の日常に取り込みたいと思っていました。
A7サイズはノートとしては少しユニークなサイズなのですが、ピッタリとくる中身が少ない実情がありました。
どこか事務的で、万年筆の書き味にこだわったという訳でもありません。

しかし、やっと万年筆で書きやすい良い紙のA7サイズのノートを、いつも万年筆を意識した渋い紙製品作りで定評があるライフが作ってくれました。
小さくて薄いけれど、革のカバーに入れるに足る上質な、万年筆で書きやすい紙を使った、ノーブルノートのシリーズです。

ちょうど、カンダミサコさんの革カバーも製作が追いついて全色出来上がりましたので、とても良いタイミングでした。
このA7メモカバーは、表紙にカンダミサコさんがよく使う上質な革シュランケンカーフを使っていて、内側もまた上質なブッテーロ革になっています。

これは当店オリジナルのペンレスト兼用万年筆ケース、カンダミサコさんと当店のダブルネームのA5ノートカバーなどと、お揃いの色使い、革使いになっていて、揃える楽しみもあるシリーズのひとつです。

内側のブッテーロ革の部分が普通のノートカバーと違って、長めに作られているので、下敷き効果があって、とても記入しやすくなっています。
こういう小さなメモ帳をポケットに忍ばせておいて、必要な時サッと取り出して一言、二言メモをして、またポケットに戻す姿はかっこいいと思っています。
そういう姿にはA7サイズが最も合っていて、それよりも大きくても、小さくてもいけない。
手の大きさとのバランス、確保しないといけない筆記面のサイズなど、やはりA7サイズが良いと思う。
A7サイズのメモ帳に合う万年筆については見解が分かれるところだと思います。

私はこういった小さなメモ帳でも大きな万年筆、愛用のM800なども使っていいと思っています。
しかし、ペリカンM800をポケットに差していること自体があまりなく、ペンケースから取り出して使うということが多いと思いますので、メモをするのにそれはあまりにも無理があるような気がします。
するとやはりペリカンM400のようなペンを背広の内ポケットから取り出して、筆記するということになります。

実際的、機能的には片手で書き出すことができるパイロットキャップレスが最も合っているような気もしますが・・・。
でも愛用の紙製品があったら、それを革のカバーで包みたいというのはステーショナリーにこだわる人の常なので、それはこれからの課題にしたいと思っています。

⇒Pen and message.オリジナルA7メモカバー
⇒ライフ ノーブルノートA7

日本限定企画万年筆 ペリカンM625-14Cレッド入荷

日本限定企画万年筆 ペリカンM625-14Cレッド入荷
日本限定企画万年筆 ペリカンM625-14Cレッド入荷

ペリカンは最もクラシックなペン、縞模様のスーベレーンシリーズのイメージが強く、私たちもペリカンにクラシックさを、その歴史を回顧した懐古趣味を求めていました。
しかし、ペリカンは途中途絶えたこともありましたが、伝統的なスーベレーンも大切にしながら、その時代時代の感覚を取り入れた新しいペンも作っています。
ペリカン60、シグナム、ニュークラシックなどなど。

スーベレーンがお客様から最も支持されていることは十分に分かっていても、常に時代感覚も捉えようとする姿勢は、まるで万年筆の業界に居続けて、そのお客様のためにその場所を活性化しようと努力し続けている老舗の義務であるかのように、途絶えることなく続けられてきました。
スーベレーンのシリーズに含まれていますが、M625もそんなペリカンの取り組みの中のひとつだと思っていました。

残念ながら数年間作られた後、今年のカタログから消えていました。
ペリカン日本の限定企画万年筆M625-14Cレッドは、廃番になったM625を18金から14金のペン先に換装したものです。

全面プラチナ装飾の14金のペン先は、先日発売されたM605マリーンブルーと共通で、余分に作ったペン先と売れ残ったボディを組み合わせたものだという見方もあるかもしれませんが、それは意地の悪い見方だと反省しています。

M625は定番のスーベレーンを現代的に解釈した製品で、基本的なフォルムはそのまま残しながら、ボディのリング類をなくしクラシックさを消して、キャップ、首軸、尻軸をコーティングされたスターリングシルバーにしています。

キャップが金属ということで、少しリアヘビーなバランスになりますが、少し後ろを握って書くような、ネジ部から1cm後ろくらいに指先がくるような持ち方でしたら、中心にバランスがあって書きやすいし、キャップをつけずに書かれる方には、首軸、尻軸の金属パーツの恩恵で適度な重量感があって、どこを握っても大変書きやすいバランスになっています。

M600は適度な握りの太さで大変持ちやすい万年筆ですが、重量が軽く、力を抜いてペンの重さで書くという感じのものではありませんが、M625はM600と同径の握りやすいボディに、重みで書くことができる重量があって、力を抜いて軽い筆圧で書かれる方、筆圧が強いので、力を抜いて書きたいと思っている方に向いていると思っています。

全く新しい斬新なものではないかもしれませんが、その歴史の延長にあるものを作り換えることが、今のペリカンの新しいシリーズを作る気分なのか、M101Nリザードをスターリングシルバーのキャップトップ、ボディエンド、首軸にして175周年の記念万年筆としたことと共通したものを感じます。

M625-14Cレッド、今のペリカンの時代の取り入れ方を象徴するもので、現代的な解釈のペリカンも私は認めたいと思っています。

WRITING LAB.オリジナル吸取紙発売

WRITING LAB.オリジナル吸取紙発売
WRITING LAB.オリジナル吸取紙発売

文字を書いて、インクが乾くのを待つ時間が万年筆らしい心の余裕を感じさせる時間だと言う人がいますが、仕事中はそういう訳にもいかない。

でも実は忙しくなくても私はインクが乾くのを待っていられない方で、すぐにページを閉じてしまって、向かい側のページにインクを付けてしまったり、FAX用紙に書いたものを乾かさずにFAXに挟んで、ガラスにインクをつけてしまったりしています。
インクが乾く少しの間くらい待ってもいいと思っていますが、なかなか改まらずついついインクの汚れを作ってしまいます。

ライティングラボのノート・ダイアリーのサイズをB6サイズとしてから、私たちはB6サイズのモノについて毎週土曜日の打ち合わせで話し合ってきました。
その中で皆で面白いと認め合ったものを少しずつ商品化していくつもりで動いています。

B6サイズのノート・ダイアリーカバーテクスチャーシリーズとともに発売しました3冊パックのオリジナルノートに続いて今回、吸取紙を作ってみました。

1950年代頃のフランスではこの吸取紙に広告を印刷して配布していて、今も様々なデザインのものが残っていて、コレクターも存在します。
これは以前からやってみたいと思っていて、WRITING LAB.の吸取紙をどこかのコレクターが手に入れて数十年後に誰かが見ていたら、と思いました。

ライティングラボのロゴは前回のノートの時に作った新しいもので、これを一面に配していて、反対側は全くの無地になっていますが、どちらの面もインクをよく吸います。
吸取紙を作りたいという意見が出て、皆がノートやダイアリーを美しく書きたいと思っていることを知りました。
ノート・手帳を美しく書くことができれば仕事もより楽しくなる。
そんな想いを皆抱いて、この吸取紙を作りました。

太字のペンやインク出の多いペンは特にインクがなかなか乾かなくて、すぐにページを閉じることができませんし、細字であっても紙質やインクの銘柄で乾きが遅いこともありますので、吸取紙はなかなか便利だと思います。

⇒WRITING LAB.オリジナル吸取紙

ブルーのインクで使いたい ペリカン特別生産品M605マリーンブルー

ブルーのインクで使いたい ペリカン特別生産品M605マリーンブルー
ブルーのインクで使いたい ペリカン特別生産品M605マリーンブルー

店ではいつもブルックスブラザーズのオックフォードシャツのブルーを着ていて、1週間ローテーションできるように同じものを6着常備しています。
生地が厚く丈夫なところが気に入っていて、今では少なくなってしまったメイドインUSAというところが嬉しく、こだわっています。
ノーアイロン仕様ではないので、妻には迷惑をかけているけれど。
ブルーのシャツを着るのは、服が合わせやすいということもありますが、インクが飛んでも目立たないからです。

ペン先調整器を回して調整していると、たまにインクが飛ぶことがあります。
ほとんど顔に飛びますが、たまに服に飛ぶこともあるためにブルーのシャツにしているわけですが、それだけブルーのインクが入った万年筆を調整していることが多いということを表しています。

やはり万年筆のインクにブルーのインクを使われている方が多く、その中でもペリカンのロイヤルブルーが絶対的な売れ筋のインクです。
万年筆に入れても、ボディの内側に付着しにくく、水に流しやすい万年筆にも優しいインクですし、他のインクに比べて紙に書いた時に乾きが早いのも特徴です。
ペリカンからはロイヤルブルー専用の消しペン、スーパーシェリフが発売されていて、これを使うとロイヤルブルーが本当にきれいに消えます。
例えばスケジュール帳に書いた予定が変更になった時など、きれいに書きなおすことができますので、万年筆を鉛筆やパイロットのフリクションボールペンのように使うことができて、大変便利です。

世にたくさんのインクが発売されていて、いろいろ目移りしますが、最もスタンダードなインク、ペリカンロイヤルブルーを見直してみてもいいと思います。

先日、ペリカンから特別生産品M605マリーンブルーが発売になりました。
2001年にもマリーンブルーという万年筆がM600で発売されましたが、それは金具の色が金色で、今回のM605マリーンブルーはシルバーの金具になっていて、よりシャープですっきりした印象の万年筆になっていて、よい現代的な仕上がりになっています。
ブルーの透明軸は、ブルーのインクを入れてほしいと誘っているように見えてしまいます。

程よいインクの出で、キレが良く書くことができるのはやはりペリカンのインクで、やはりとても相性が良いと思います。
でもインクがたくさん出てヌラヌラと書きたいということでしたら、パイロットのインクを入れるとかなり出が多くなって、書き味もさらに良くなります。
愚直なくらい真っ青な、ブルー、濃く強い青の色彩雫の朝顔、赤みがかった紫陽花などはヌラヌラ書くことができるインクの代表です。

ブルーのインクと決めつけてしまうのはあまり好きではありませんが、新しく発売されたペリカンM605マリーンブルーには、好みの書き味が得られる理想的なブルーのインクを入れて使いたいと思う人が多いのではないかと思います。