AURORAカレイドスコーピオルーチェブルー

アウロラの限定品、カレイドスコーピオルーチェブルーが860本限定で発売されました。

アウロラの限定品は、ペン先に18金を装備して、ジャンルで言うと下記のシリーズに分かれます。

1)オプティマをべースにして、旧タイプのキャップリングを使用した往年のアウロラをイメージした365シリーズ

2)バランス型の88をベースにした太陽系の惑星をテーマにしたシリーズ

3)金属パーツにスターリングシルバーを驕り、首軸にもスターリングシルバーを採用したオチェアーノのシリーズ

今回のカレイドスコーピオは、1のオプティマ型ですが、首軸にもボディと同素材のアウロロイドを使用し、特別感の強い華やかな仕上がりになっていて、新たな限定品のシリーズになっています。

カレイドスコーピオ(万華鏡)の名の通り、幻想的なアウロロイドの模様は、流行の薄めのインクにも相性の良い色合いだと思っています。

アウロラの書き味はカリカリした、鉛筆のような書き味と言われることもありますが、私は良いバランスに調整されたアウロラの書き味は柔らかい肉にナイフを入れるような、滑らかで、柔らかさを感じるものだと思っています。

今回の限定品は同じ色のボールペンも320本限定で製作されています。

アウロラのボールペンは、汎用性の高いパーカータイプの芯を使いますので、お好みの書き味の芯を入れることができます。

パーカータイプと呼ばれる芯の規格は、パーカーが最初に採用して、今も使われていることから業界内でそう呼ばれています。

モンブラン、ウォーターマン、カランダッシュ、シェーファーと国産各社は独自規格の芯を使っているのに対し、パーカータイプは選択肢の多さで競争力の高さを持っています。

三菱はジェットストリームという、インクの粘度の低い軽い書き味のボールペンで世界を席巻しましたが、ジェットストリームにもパーカータイプのものが存在します。

筆圧の高い方は、粘度が高い従来のボールペン芯の方が使いやすいと言われる方も多いので、ペリカンやアウロラの芯を使われるといいのではないでしょうか。

アウロラは、このカレイドスコーピオのシリーズをしばらく継続するそうで、次のモデルはピンク色を基調にしたものになります。

他の分野と同じようにペンの業界も今年は動きが止まってしまいました。

それは働いている人の安全を確保するという、已むに已まれぬ理由があるためで、特に欧米は深刻な状態になっている。

日本でも疫病を恐れないわけではないですが、このままとどまってじっとしていていいのかという、焦りのようなものも多くの人が感じ始めているように思います。

そろそろ経済を動かさなくてはならない。アウロラは比較的早い段階から、コロナウイルスに負けずに、工場を操業させているというメッセージを発信していました。

そして多くの万年筆メーカーが沈黙を守っている中、予定よりも遅れたとはいえ、アウロラは新しい限定品のシリーズを発売してきました。

そんなアウロラの不屈の精神の表れが、このカレイドスコーピオだと思っています。

⇒AURORA カレイドスコーピオ万年筆

⇒AURORA カレイドスコーピオボールペン