好きなシステム手帳リフィル

フォルクスワーゲンのPOLOに10年乗っています。

10年も乗るとあちこち故障するようになって、去年エンジンの4気筒のうちの1つが動かなくなったし、今年の7月には別の1気筒が止まってしまった。

4つのうち1つが動かなくてもパワーが25%落ちるだけだと思うけれど、小さな車の25%は大きく、前に進むのがやっとという状態でした。

ミッション車のように細かくシフトチェンジしてスピードに乗せてあげないと流れについていけないし、振動と騒音もすごかった。ふと大学生の頃乗っていた25万円で買った4速ミッションの中古の軽自動車を思い出しました。

その故障を直したと思ったら、8月には坂道発進する時にブレーキを離して、アクセルを踏むまでのタイムラグで後ろにツーと下がるようになった。

ミッションの車ならその覚悟もあるからいいけれど、オートマ車でこれは怖い。妻が怖がって直すまで車に乗ってくれなくなった。

先日それも修理して、妻の機嫌も直り車もよく走ってくれています。

こういった車の故障や修理のことは、日付と走行距離とともに智文堂の「そら文葉・飛行機リフィル」に記録しています。

今年は本の当たり年で、1月からずっと夢中になって読める本に出会っているので、暇さえあれば本を読んでいます。改めて、自分が歴史小説や軍記ものが特に好きなのだと気付きました。

最近は司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読み終えて、人の器について考えさせられました。何でも完璧にできると思っている人は、様々な器の人が周りにいてもそれに気付かず、それぞれの適性に応じて用いることが少ない。その才能やリーダーシップに惹かれてついてきてくれる人はいても、助けてあげたいと思ってくれる強い器が集まらない。つまりそのグループはリーダーの能力を超えるものにはなりません。

どんな人も受け容れる度量の大きな人や、大きな空の器のような人には、様々な才能を持った器が集まって、その人を助けてくれる。こういうグループには無限の可能性があるということになります。でもそう思うと自分には、完璧さも度量の大きさもないから困ってしまう。

ストーリーもすごく面白いけれど、そんな「人の器」について考えさせられた本でした。

いろいろ調べて買って読んだ本なので、記録しておきたいと思い、それにも飛行機リフィルを使っています。

飛行機リフィルを使っているのは、飛行機という旅をイメージさせてくれるワンポイントがあって、心が癒されるからです。若い時では考えられなかったけれど、こういう少し可愛らしいもの、ワンポイントあるものも使ってみたいと思うようになってきました。

智文堂のリフィル、バイブルサイズの筆文葉もM5サイズのそら文葉も、その多くは書くことを楽しむための趣味のリフィルだと思っています。

線を色鉛筆などで引き足したり、スタンプを押したりして、工夫しながら使う余地がこのリフィルにはあって、好きなことを書いて、ページを仕上げること自体を楽しむようにできています。

智文堂のカレンダーリフィル(バイブル・M5)もその形式ですが、2つ折り、3つ折りなどの折りたたみ式のリフィルにも惹かれます。

アシュフォードの2つ折りメモも1枚の紙に倍の情報量を書くことができるので愛用しています。

他にも一昨年から扱い始めた、あたぼうのジャバラ式ダイアリーじゃばらんだは、12カ月分のブロック式カレンダーが片面6カ月ずつ表裏で1年になっていて、広げると半年を見渡すことができます。

いちいちページをめくらなくても違う月を見ることができるメリットは大きく、ユニークだけどオーソドックスなレイアウトの使いやすいダイアリーリフィルだと思います。

小さなサイズの手帳の中にそのサイズを超えたサイズの紙があるということが嬉しくて、折り畳み式のリフィルが好きなのだと思います。

私も同じだけど、システム手帳ユーザーの不思議は、ページをめくることや、リングを開いてリフィルを移し替える手間を惜しむところだと思っています。

リングを開けてページを移し替えることができるのがシステム手帳のメリットで、それを惜しむのは、万年筆ユーザーがキャップを開ける手間を惜しんで、勘合式キャップを探し求めたり、パイロットキャップレスを使い出す気持ちに似ていると思います。

車の故障に関しては、POLOが故障しやすいのではなく、走行距離が少ないからといって私が点検に出すのを怠っていたせいだと今は反省しています。

*智文堂 そら文葉「飛行機」

*あたぼう じゃばらんだ・2022年ダイアリー