理想のシステム手帳をつくる

試作品まで完成して、納品を待っている新しいシステム手帳があります。

昨年、智文堂のかなじともこさんがM6サイズシステム手帳リフィル 波文葉(なみもよう)を発売されました。万年筆でも書ける紙に淡いブルーの罫線もきれいで、かなじさん独特のページの景色になる罫線のリフィルです。当店もそれに合わせてM6手帳本体を作りたいと思いました。

お願いできる職人さんを探していたけれど、忙しい時期でもありなかなか見つかりませんでした。

そんな頃、休日妻とブラブラと街を歩いていると革製品を作っている工房に行き当たり、若い職人さんと出会いました。その辺りの話はまたいずれお話ししますが、改めて連絡してお会いする約束をしました。

まだ作ってもらえるか分からなかったけれど、作ってほしいもののスケッチを持って、後日工房にお邪魔しました。

どんなものを作りたいかなどお話しすると、すぐに試作を作ってくれることになりました。私よりも一回り以上若い人たちは、明るくやる気に満ち溢れていて、様々な提案をしてくれる。話していて本当に楽しかった。

今まで特に新規開拓をしてきませんでしたが、開店して15年、そろそろこういう人たちとも仕事をして刺激をもらうべきだと思いました。

神戸は街の規模の割に革職人さんが多くいる場所だと感じますが、何気なく入ったお店で出会えるなんて、幸運だったと思います。

ガラスペンの作家さんを探していた時も、倉敷を旅行中にたまたま新しくできていたお店に入ったら、ガラスペンの作家aunの江田明裕さんのお店だったということもありました。やはり街を歩くということは私の仕事において大切なことなのだと思います。

試作品まで仕上がっているM6サイズシステム手帳は、均整の取れたオーソドックスな形をしています。そして革は長く使える良いものを選びました。M6サイズをこれから使ってみようと思う人にも、すでにお使いの人にも使っていただける上質な手帳です。

M6サイズシステム手帳の特長は、持ち歩きしやすい適度な大きさと、必要なことは書き込める紙面の大きさを両立しているところで、仕事用の手帳としてもお使いいただけると思います。

私はM6に長期に渡る事項の覚え書き、年間、月間、週間、1日のダイアリーを挟んで日々使っています。長期の覚え書き、というのは既製では存在しないので自分で線を引いて作りました。

これ一冊で自分の仕事も暮らしも円滑に回すことができる箇条書き日記を加えて、スケジュールと日記だけを書く手帳にしています。

バイブルサイズシステム手帳、M5サイズシステム手帳どちらもそれぞれの良いところがありますが、M6サイズシステム手帳は仕事や暮らしを円滑にする役に立てるものだと思います。

製品が完成しましたら、またご報告いたします。

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