ペンシル1本持って

ル・ボナーの松本さんと590&Co.の谷本さんと来年の5月にドイツニュルンベルグへの旅行を計画しています。

計画していると言っても、もう飛行機もホテルも予約したので行くことは決まっていて、3人のグループLINEで昼夜問わず話し合いをしています。

そして旅行と言っても、蚤の市や地元の文具店を回って商品を仕入れる予定なので、これは観光ではなく正真正銘のビジネストリップです。

このメンバーでは13年前にも旅行しました。ドイツ、チェコ、イタリアを10日ほどで回るとてもハードなもので、体力的にはすごくきつかったけれどとても楽しく、一生の思い出になりました。それは私だけではなく、松本さんも谷本さんも同じように思っていたようで、3人集まるといまだにその旅の話になります。

その旅から13年も経ったということが信じられません。13年間色々なことがそれぞれにあったけれど、3人とも変わらずに自分の店の仕事をしていて、その仕事の役に立つ今回の旅ができるのだから、幸せなことだと思います。

今回はニュルンベルグやその近郊の街を巡る1週間の日程で、移動が少ない分体力の消耗は少ないかもしれませんが、きっと朝早くから夜まで外を歩いているのだと思います。

ニュルンベルグは前回の旅でも2日ほど滞在しました。

ステーショナリーメーカーも多くあるステーショナリーの街で、近郊にもたくさんの文具店があります。今回の旅では、それらをじっくり巡ってきたいと思っています。

優雅なゆっくりできる旅ではないので、荷物はなるべく軽く、小さくしたい。

いつも旅には万年筆ですが、今回はペンシルを持って行こうと思っています。

普段から愛用しているペンシルはペリカンD400で、ごくシンプルなデザインのノック式のものです。バランスや握り心地が良く、考えながらポツポツと書く用途に使っています。

スケジュールを書く時も変更の可能性があるのでペンシルを使う、という風に、今ではペンシルは私の生活の中に存在するようになりました。

今回の旅では予定していませんが、ドイツ南部を旅すると考えた時にラミーのことをすぐに思い浮かべました。ラミーの本社もドイツ南部の美しい街ハイデルベルクにあります。

そのラミーが限定で、本国では定番ですが日本で発売されていなかったペンシルと複合筆記具を発売しました。

日本では海外ブランドのペンシルは売れない、ということで発売されていませんでしたが、最近ペンシルの特性が理解され、見直されて、愛用する人が増えたせいもあるかもしれません。

ペンシルは学生だけのものではありません。大人も万年筆と使い分けてペンシルで書くことを楽めると思います。

当店に入荷したラインナップは、アルスターと2000プレミエステンレス、そして黒、赤のボールペンと0.5mmペンシルを搭載したトライペンSTです。

アルスターは軽いのにしっかりとした強度もあるアルミボディで、初回リリース品のみにLAMYの消しゴムが付属します。

2000プレミエステンレスのペンシルは、40グラム超の重量感のあるステンレスの塊感のある軸で、精密な金属加工の技術が感じられる完成度の高いものになっています。重量があるので、0.7mm芯の仕様が合っているのかもしれません。

トライペンSTは今回の中心的な存在だと思っています。

古き佳き時代のラミーを思い出させるデザインのトライペンを見ると、以前のラミーのデザインは渋かったのだと思いました。

こういう良い複合ペンを探していた人は多いと思います。シンプルなデザインで仕事にも使いやすいし、まっすぐなフォルムは手帳のペンホルダーにも収めやすい。

ボールペンとペンシルが付いているので、もしかしたら旅にはこういうものが合っているのかもしれません。

ラミーが限定発売したペンシルと複合ペン、万年筆とは違うシチュエーションでの使用を考えて、書くことを楽しむためのものとしてご愛用いただけたらと思います。

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