開店前に、店から買い物や散歩に出たり、旅先でちょっと出掛けたりする時にいつも使うスエード革のサブバックがあります。これは大手のT鞄のものなので、当店と全く関係がないけれど、使ってみてよかったという類のものでした。
小さく折りたためて丈夫で、見栄えも良い。
よく雑貨店などでサブバッグは売られているけれど、あまり良いと思えるものと出会ったことがありません。中には最初に使った時に破れたものもありました。
たまにですが、あまり期待していなかったけど使ってみたらすごく良かったというものに出会えると嬉しくなるし、そのメーカーの印象もとても良くなります。
私たちもこういうものを作らなければいけないと思います。
当店でもそういう隠れた名品はあって、例えばカンダミサコさんが作ってくれているシステム手帳用革下敷きやペンホルダーは評価が高く、ずっと売れ続けています。
とてもシンプルなものですが、使ってみると想像以上の使いやすさで、モノというのは本当に使ってみるまで分かりません。
カンダミサコさんの商品では、他にもA7サイズのメモカバーがあります。
コロナ前くらいからM5システム手帳が流行していたこともあって、サイズ感が似ていることからA7メモカバーは作っていませんでした。
考えてみると薄くてポケットに入れておけるA7メモカバーは、M5システム手帳とは用途が全く違っていたのかもしれません。
覚書や雑記、アイデアなどを忘れないうちに書き留めたりするのに、いつもポケットに上質な革のメモ帳が入っているととても便利だし、何となく嬉しいと思います。
カンダミサコA7メモカバーはライフノーブルノートミニ、コクヨ切り取りメモなどを入れることができますが、他にも使えるものはいくつかあるかもしれません。
このメモカバーの特長は、折り返し部の幅を広くして段差をなくすことで下敷きのような効果を持たせ、立ったままでも書きやすくしているところです。
これは、こういうカバーにはあって欲しい機能だと思います。
システム手帳もいいけれど、時系列にメモを取りたい私のような人には、A7メモカバーのシンプルなものが使いやすいのかもしれません。
久しぶりの製作でしたが、今回は当店でも人気のある革で作ってもらいました。
エレファントは独特の模様やシボがあって、使い込むとこのシボが潰れて良い風合いになります。
使っていくうちに艶が出てくるダグラスⅡ、柔らかくて手触りが良く、ビジネスシーンでも使いやすいトリヨンオルダラ。
どれも趣向の違う革をご用意して、ぜひお好みの風合いの革を見つけてお使いいただきたいと思っています。