オリジナルダイアリーはそれだけでどこに出しても恥ずかしくないものだと思っているけれど、ル・ボナーさんの作るシンプルな革カバーと組み合わせることで完成すると思っています。
ル・ボナーの松本さんは私達の革の伝道者で、毎年発売するこのオリジナルダイアリーカバーを作る際には色々な革を教えてくれます。
今年は4種類の革で製作してくれました。
フランスアノネイ社のソフトカーフは、キメの細かいとても柔らかい革。初めは
マットな質感ですが、使い込むと艶が出てくれます。最近いろんな革をカーフと言うようになって、カーフと聞いてもイメージがしにくくなっていますが、この革こそが正真正銘のカーフだと極上の手触りから思います。
ソフトカーフではシングルとダブルを製作しています。
ネイビーの1色のみ、シングルのみの発売ですが、デンマーク産カーフを日本で鞣した革は滑らかな手触りが特長です。キラキラした銀面が美しい革です。
松本さんはこの新しい革をル・ボナーが理想とする革に近く、これから使っていきたいと言われ、勧めてくれました。
ブッテーロパープルは使い込むと艶が出てくる革で、定番的な存在になってきていますが、美しいエージングが約束された信頼の革です。
パープルは色気さえ感じる色合いだと思います。使い込んだり、手入れするうちに更に美しく変わってくれると思います。
女性目線での万年筆の使いこなしを提案する当店オリジナルブランドDRAPE(ドレープ)のカバーはベルトとペンホルダーがついたフル装備。
傷や汚れがつきにくい、扱いやすくスマートな印象のノブレッサーカーフの黒と赤で製作していただきました。
DRAPEのカバーも内側はブッテーロのチョコ。シャキッとしていて、仕事の相棒といった趣きです。
今年久し振りの製作になったダブルは、マンスリーとウィークリーというように、薄いものと厚いものを組み合わせると最大で4冊のノートを挟むことができます。
ダイアリーが2冊にまたがる今頃の季節や、フリーデイリーノートの切り替わり時などに、シングルからダブルのカバーに入れ替えて使うと、とても便利です。
普段は、システム手帳と正方形ダイアリーを併用しています。
荷物が多くなるのでどちらかひとつにまとめたいと何度も思いましたが、それぞれの良さがあって役割を分けた併用がしっくりくるようです。
正方形ダイアリーとシステム手帳どちらにも同じことを書いていることが多いけれど、一番大切なことは書き込んだ情報が引っ張り出せて、仕事や家事に活用できることだと思いますので、項目別分類のシステム手帳と時系列のダイアリー両方に情報があると安心します。
同じことを書いていると言ったけれど、役割はそれぞれあって、正方形ダイアリーではマンスリーとデイリーを使ってスケジュールとToDo、メモという、実務的な使用で、私にはとても合っている仕様だと思っています。
世の中には本当にたくさんのダイアリーがあるけれど、オリジナル正方形ダイアリーとカバーの組み合わせは機能、趣き、質感の要素が揃ったものだと使いながら思います。
カバーでは40年以上の経験を持つ尊敬するル・ボナーの松本さん、中身のダイアリーでは万年筆との相性、クオリティを追究する大和出版印刷さんの協力を得ているので、良いものができないはずはない。
オリジナルダイアリーの中身もカバーも世界中の人に使っていただきたい優れたものだとお勧めします。