万年筆をめぐる旅 1・ベルリン

万年筆をめぐる旅 1・ベルリン
万年筆をめぐる旅 1・ベルリン

文房具・万年筆の本場、ヨーロッパを旅して今後の当店のあり方について考えるのがこの旅の最大の目的ですが、行った先々の街にある店で、日本で手に入れることができないものを手に入れることも目的のひとつでした。

それに関しては、お店を回れば回っただけ収穫があって、何かしら見つけることができたのはとても幸運だったと思います。
そんな幸運な出会いと、その場所となったお店などについてのご報告を何回かに分けて、こちらのコーナーではさせていただきたいと思います。

ベルリンは、一番多くのペンと出会うことができた街でした。
そのリストは
アンティークのルーペ、銀の爪楊枝2本、アンティークペンシル2種、ペリカン旧800、ペリカン旧M250,エバーシャープペンシル、モンテグラッパエレガンザ、ペリカンM105、ペリカン60金張り、アウロラ75周年、ペリカン15周年、ヤードレット旧型ペンシル、ペリカン1931ゴールド、パイロット旧バニシングポイント、モンブラン75周年149、ペリカン旧800 14金ペン先、ラミーラティオ(既に販売済みのものもありますので、ご了承ください)など多岐にわたり、この街の大きさを物語っています。

中古品に関しては、蚤の市で入手しましたが、それはすごく幸運なことだとすぐに分かりました。
その後4ヶ所の蚤の市を回り、何も手に入れることができず、蚤の市はごみの市だと知りました。
そのごみの中からお宝を発掘するのが醍醐味なのですね。

多くのペンを入手することができた蚤の市の出品者は、ペンを専門にされている方で本当にたくさんのものを出されていました。
その中には、ピストンが動かないものなどもありましたが、状態相応の値段の付け方で、フェアだと思いましたが、なぜかモンブランだけは高めの値段がついていました。

たくさんのペンを前に私たちは喜びを必死でこらえながら、冷静を装い、必要なものを選び、値段交渉をするのでした。
一通り選んで、お金を払った後、実はまだあるが見てみるかとトランクが出てきました。
これがこの人たちの王道のパターンなのかどうか分かりませんが、後から考えるとそのように思われました。
そのトランクの中には、アウロラ75周年、ペリカン1931ゴールドなど比較的最近の限定品が中心に入っていました。

本当にきりがなく、欲しいと思いましたが資金に限界がありますので、何とか自制心で持ち堪えることができました。
ペンショップも旧西ベルリン側のウーラント通りという表参道のような通りに、「Papeterie Heinrich Kunnenman Nachfahren」というものすごく雰囲気のある店がありました。

そのお店は現行品を手堅く売っているお店でしたが、マイスターシュック75周年149やペリカン旧型800 14金ペン先などがさりげなくガラスケース内に並んでいました。
ファーバーカステル、カルティエ、デュポン、カランダッシュなどを中心に、エルカスコなど高級机上用品、本革ノート、革製品などを揃えたお店でした。
最初にこのショップを見たので、ヨーロッパ中にこんなペンショップがあるのだと思いましたが、その後良い店だと思ったのはあとイタリアのモデナで入ったお店1軒だけだったのは残念でした。

*画像は蚤の市の様子