どこに持って行っても恥ずかしくないもの~3月28日(土)29日(日)工房楔イベントのご案内~

どこに持って行っても恥ずかしくないもの~3月28日(土)29日(日)工房楔イベントのご案内~
どこに持って行っても恥ずかしくないもの~3月28日(土)29日(日)工房楔イベントのご案内~

ペン先調整をする時、持ち主の人が書きやすいようにすることが一番の目標ですが、それと同時にその方がどこに持って行っても恥ずかしくないものにしたいということをいつも考えています。
例えばその万年筆を誰かほかの人に書いてもらった時、こんなに書きやすい万年筆は初めてだと思ってもらえたら、持ち主の方は気分が良いと思います。
またその万年筆をペン先調整ができる人がルーペで見た時に、これは美しい形のペンポイントだと思ってもらえることもいつも意識していて、それが私が調整した万年筆をその人がどこに持って行っても恥ずかしくないということで、そういうことも重要だと思っています。

それと同じようなことが、銘木の製品にも言えると思っています。
銘木のもの、例えば黒柿だとしたら、同じ黒柿と言って様々なグレードのものがあります。
きれいに孔雀杢が出たような文句のつけようがないものもあれば、これを黒柿と言っていいのかと思えるものもあって、それは銘木の造詣の深い人なら一目で分かります。
工房楔の銘木作品はまさにどこに持って行っても恥ずかしくないものだと思っています。
実は私も工房楔の永田さんの作品を扱い出したばかりの頃は、その辺りの目が全く肥えていませんでした。
黒柿は黒柿、花梨は花梨で、その名がついていれば同じだと思っていました。
でもお客様方に工房楔の素材や加工のクオリティの高さを教えられ、自分でもその違いを感じられるようになりました。

木について言葉で伝えるのは本当に難しいけれど、良いもの、グレード高いものは、艶やかで、生命力が感じられる。
工房楔で扱う材はどれも永田氏が厳選した、どこに持って行っても恥ずかしくものが使われています。
永田さんはいつも素材で妥協したら工房楔ではないと言っていて、それがお客様方に周知されている。
年2回を恒例としています工房楔のイベントを3月28日(土)29日(日)に開催いたします。

今回は伊勢神宮杉、島桑などの目玉もありますし、しばらく作ることができなかったペンシルエクステンダーで長い鉛筆のまま使うことができるトゥラフォーロも真鍮金具で製作されています。
パイロットカスタム742、カスタムヘリテイジ912などの首軸を装着できる万年筆用ボディ「こしらえ」もまとめて出来上がります。

ある程度楔作品をお持ちの方はこれだと思うものを逃さず手に入れてもらいたいと思いますが、初めて何か手に入れたいと思っている方は、まず模様がそれぞれ個性的で見所が多い花梨が、永田さんの代表的な材だと思いますので花梨で、ご自分の用途に合うものを選ばれたらいいと思います。
銘木を嗜むという、当店と工房楔の遊びにぜひ参加していただきたいと思っています。