デザインが好きだということは、私にとってはそのモノの全てを認めているということになります。
ファーバーカステルは他のどのメーカーにも似ていない独特のデザインを持っているけれど、どこかクラシカルに思えて、既視感のある馴染みやすい印象があります。
それはきっと300年近く鉛筆を作ってきた歴史もあって、古い鉛筆ホルダーなどがデザインの根底にあるからなのだと想像します。
違っていたら申し訳ないけれど、そういった古典的なものにインスパイアされたデザインでなかったら、ファーバーカステルクラシックの親しみやすさの説明がつかない。
世の中には様々なモノの有り方、デザインがあって、気にしないようにしていても知らないうちに影響を受けていることがあります。
それらの影響によって自分たちの持ち味、すでに持っている色を忘れ、ブレそうになることもあります。
そういう時に自分たちの色について思い出させてくれる人がいることが、とても有り難いと思います。
ペンにもそういうところがあると思っています。
自分が本当に良いと思ったデザイン、モノの有り方のものをいつも手元に置いて忘れないようにする。
いろんなモノを簡単に見ることができて、たくさんの情報が入ってくる現代において、自分らしさを維持することは本当に難しい。
自分のポリシーや世界観を代弁してくれているペンを手元に置いておくのはそんな意味合いもあると思います。
自分の仕事が無難で、特長のないものでいいはずがない。そうならないようにカステルを手元に置いておく必要があると思って、いつも傍らに置いています。
昨年から1761本限定でクラシックコレクションスネークウッドが発売されています。
スネークウッドはとても希少な木で、加工中に割れてしまうという大変扱いの難しい木としても有名です。
限定本数をすぐに作ることができずいまだにポツポツと入荷してくるところからもファーバーカステルが苦労していることが分かります。
今から13年前にもファーバーカステルはペンオブザイヤーのシリーズでスネークウッドに挑戦していますが、カステルはスネークウッドを最高の木材として大切にしていて、節目のような時にスネークウッドを選んでくるような気がします。
私は万年筆のメーカーとボールペンのメーカーは違うと思っていて、両方を揃えたいと思うメーカーは少ないけれど、ファーバーカステルは同じ素材で揃えたいと思うメーカーのひとつで、それは筆記用具というよりも自分の精神的なお守りに近い存在だからかもしれません。
今回の限定品クラシックスネークウッド用にカンダミサコさんが黒桟革で2本差しのペンシースを作ってくれています。これはスネークウッド発売前にカンダさんにスネークウッドのペンの写真を見せて製作していただいたもので、クラシックスネークウッドの対になるものとして相応しいクオリティを持っていると思っています。
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