自分の名品

それほど高級品でもない、名品と言われるものでもない、普通のものが自分の日常にフィットしてとても重宝する愛用品となることがあります。

基本的な作りがしっかりとしていて、丈夫で実用性が伴っているものでないとそうならないかもしれませんが、価格に関係なくそういうものはあるのかもしれません。

私もそういう愛用品をいくつか持っていますが、もっと「自分の名品」を見つけたいと思っています。世間や他の誰かが決めた銘品、逸品、名作に自分も従う必要はありません。

本が好きで時間があると読んでいたいと思う方ですが、私の場合名作と言われているものに限って何の感銘も受けないことが多いのです。むしろ本好きの人が個人的に教えてくれた本の方がすごく面白いと思うのは、本好きな人が私の好きそうなものを選んでくれるからです。

モノの良し悪しは自分にあっているかどうかで、本当は全ての人にとっての銘品、名作というものは存在しないのだと思います。

銘品とはそのモノが自分に合っているということで、全てのモノが「自分の名品」になり得るのだと思います。だからこそそれを見出す楽しみがあります。

世の中には色々なブランドや高級品があるけれど、もっと気負わず自然体で大切なペンを使っていただきたいと思って、レザーケースS、M、Lを作っています。

とてもシンプルな形ですが、ペンを自然にホールドするので抜け落ちず、ペンシースの側面を軽く押さえると簡単に取り出せる絶妙な形です。シンプルでデザインも使い勝手も良いペンシースというのは意外に少ないのではと思っています。

これは当店で用意したスケッチから、フリースピレッツ、レンマなどのブランドのデザイナー兼職人で、個人のブランド「シンレザー」も立ち上げている藤原進ニさんが仕上げてくれたものでした。

金属軸のペンを変色させる心配のないクロムなめしのドーフィン革を使用していますので、安心してペンを入れておくことができます。

使い方のイメージは、デブペンケースのような大容量ペンケースにペンを入れて持ち運ぶ時や、上着のポケットに入れる時など、日常的でカジュアルな使い方をイメージしています。

ちなみにこのレザーケースは、当店が33000円以上のペン(委託品は除く)をお買い上げ時にお付けしているサービスペンケースと同じデザインだと言われることがありますが、実は違います。

私はこのレザーケースが、気軽にペンを使う人の密かな愛用品になると思っています。

⇒レザーペンケース(1本用ペンケースTOP)