久し振りに六甲アイランドにル・ボナーさんを訪ねました。
用件はあるにはありましたが、それは別に会わなくても済むようなことでしたが、私としては理由をつけて松本さんの顔を見ておきたかった。
それほど長く会っていないわけではないけれど、年が変わったからそう思うのかと、自分で分析しています。
店が終ってからだったので、六甲アイランドに着いたのは8時になっていて、真っ暗で人通りも少ない。でもル・ボナーさんの灯りが見えて、何かホッとさせるような、そこに向かってしまうような気分になります。
いつも訪れる間隔が空いてしまうので、店内のレイアウトがいつもどこか変わっていて、いつも新鮮な感覚があります。
初めて訪れた時は今の半分の広さでしたが、今では隣の店も吸収してそのまた隣も倉庫として使っている。
寂れていく六甲アイランドセンター周辺の中でル・ボナーさんが周りのお店を吸収するほど元気なのは、松本さんがその仕事を楽しんで、様々なものを世に送り出しているからだと思います。
私もそれはお手本にしたいと思っていて、自分の仕事を目一杯楽しむということが、今年のテーマになっています。
昨年末から、一昨年に発売していた残心シリーズが復活しています。
残心シリーズはデザイン、作りともに今までの革小物の常識にとらわれていないものになっています。
シンプルで最小限の加工のそのシリーズは、松本さんが頭を切り換えて革製品のデザイナーとして考えたから生まれたのかもしれません。
全ての製品を自作するのではなく、協力してくれる工房に製作を依頼するやり方に切り変えることができたのは、松本さんの中にデザイナーとしての部分と、職人としての部分がバランス良く存在していたからではないかと思っています。
薄くした革はかえって柔らかさが出て、包み込むような製品の風合いに貢献している。
残心シリーズのA7メモカバーは当店も扱わなくてはならないものだと思っていましたので、ル・ボナーさんを訪ねた時に譲っていただきました。
発売してすぐ売り切れてしまいましたが、クリスペルカーフは光沢のあるとても滑らかな手触りの革で、スーツなどフォーマルな服装に特に合います。
黒桟革は柔らかい黒毛和牛に漆の粒を蒔いて傷に強くした丈夫な革。
シュランケンカーフは柔らかい手触りですが、傷に強く発色の美しい革で、それぞれ質感の好みや服装に合わせて選べるようになっています。
必
要があって使う大きなノートやダイアリーもいいけれど、思いついたこと、覚えておきたいことなどを一言書いておく。
なくても困らない小さなメモ帳は漫然と流されてしまう時間の過ごし方を変えてくれる。
大きめのフラップにピッタリ合う万年筆を選んで持ち歩きたいと思わせる、何とかつかいこなしたいと思わせるメモカバーです。
当店で扱っているA7サイズのノート・メモは問題なく入りますが、私は厚手のものを入れたいと思い、ダイゴー社のダイアリーE1008を余分なところを切って入れています。
4月始まりダイアリーも発売されていて、E1101というものもあります。
最近分った情報では、タナベ経営のブルーダイアリージュニアは表紙を外すとこのカバーにきれいに収まるようです。
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⇒コクヨ A7ノート(ミシン目入り)
⇒ル・ボナーの一日(ル・ボナー松本氏のA7手帳カバー紹介ブログ)