一年に数回、店を始めた頃から現在までのダイアリーを見返さなくてはいけないことがあります。探している事柄を見つける度に良かったと思い、何でもきちんと書いておかなくてはいけないと思う。
システム手帳でも、綴じの手帳でもいい。しっかり書いておかないと記録としてのダイアリーは後で役に立たない。
時系列で調べることを考えると、綴じの手帳の方が散逸しにくく、探し易いのかもしれません。今回は綴じの手帳としてオリジナルダイアリーをお勧めしたいと思います。
もう11年作り続けている定番商品です。
手帳というよりもA5サイズの長辺を少し短くした158ミリ×158ミリの正方形サイズで、記録として書いておくためのスペースを確保しつつ携帯性も考慮した大きさです。あまり大きくなると机の上で広げにくくなりますし、色々な事情を忖度した使いやすいサイズだと思っています。
今回の2021年のダイアリーは大きくリニューアルしましたので、ご紹介させていただきます。
まず表紙のデザインを変更しました。
11年間同じ表紙を愛着を持って使っていましたが、改めて今の感覚でデザインし、紙もシックで質感のあるものを使用しました。
中紙は万年筆の書き味や、にじみ、裏抜けしにくさにこだわって選んだ、ダンデレード紙に変更しました。にじみのない正確なインク乗りと柔らかい書き味を楽しんでいただけます。
罫線のレイアウトは変更していませんが、フォントをタイプライター文字にして、少しクラシックな印象にしました。やや骨太で温かみのある書体は存在感もあり、遊び心も感じられる紙面になったと思います。
私は正方形ダイアリーのウイークリーをM5システム手帳とバイブルサイズのシステム手帳と併用しています。使い方としては、1日1ページで使っているM5手帳の情報を清書して、数年後に見返しても分かるようにすることと、スケジュール、ToDoの管理です。
ウィークリーページの右側土日下のフリーの記入欄は4分割とチェックボックス付きの欄があって、その週にする自分の仕事を項目別に書いています。項目はORDER、WORK、WRITE、MEMO、THINKで、それぞれゴム印を作って押しています。
シックで、少しマニアックな感じの表紙をそのままでお使いいただいてもいいですが、今年も革のカバーを作りました。
革は、残り少なくなったダグラス革を裏張りなしで、薄めに使って仕上げています。
カバーの内側にペンホルダーを装備していて、手帳用には太めのペリカンM800くらいまでのサイズにも対応できるようにしています。
オリジナルダイアリー同様、革カバーも自分たちならこう使うという主張を込めた、少しラフに仕事の道具として使っていただける仕様にしています。
オリジナルダイアリーも、作り始めて11年たって、当時と今とでは世の中は大きく変わりました。オリジナルダイアリーもそのままで良いわけはなく、今の感覚に合わせて、使ってみたいと思ってもらえるようにする必要がありました。モデルチェンジさせて新しいスタートをきりたかった。
今使って下さっている方に迷惑は掛けられないけれど、変えられるところは全て変えたいと思い、出来上がったものが来年版のダイアリーです。
少し遅くなったけれど、システム手帳とともに使い分けてお使いいただきたいと思っています。