長く使い続けるためのオーソドックスなデザイン オリジナルM6システム手帳

どんなものでも、奇抜なデザインよりオーソドックスなデザインに惹かれます。

振り返って考えると、手元に置いて長く使っているものは、奇をてらわないオーソドックスなデザインのものが多い。それらはスタンダードと呼ばれるものです。

様々な分野にスタンダードと呼べるものはあるけれど、そういうものをよく見て、なるべくそういうものを持ちたいと思います。

長く使い続けられている永遠不変なスタンダードは、万年筆やステーショナリーにも多く存在しています。

他にはないオリジナリティも必要だけれど、良い素材、良い作りでスタンダードと呼ばれるに値するものを形にしていきたいと思うようになりました。

先日発売したM6システム手帳がその第一弾です。

スタンダードとなるものの条件として、オーソドックスで無理のないバランスの良いデザインと考えました。そういうものは安心感があるし、いつも手に取りたくなります。

より幅広い層の人たちに使ってもらいたくて、オーソドックスなデザインで野性味と濃厚な味わいのある素材サドルプルアップレザーと、洗練されたスマートな革シュランケンカーフをご用意しました。

製作してくれた若い職人さんは、それぞれの革の雰囲気に合うようにそれぞれのベルトの形状を変えるなど、細かい所まで独自の工夫を取り入れて楽しみながら作ってくれたのも嬉しかった。

M6システム手帳は、仕事でバリバリ手帳を使う人のバイブルサイズと、筆記面が小さく趣味性が高いM5サイズの中間に位置した、ある程度の筆記面の大きさと携帯しやすいコンパクト感のある程よいサイズです。

このM6システム手帳をオーソドックスなデザイン・上質な革で作ることで、いつも持っていたくなる、長く使えるものが出来たと思います。

これらの手帳にはより革を楽しんでいただけるように、サドルプルアップレザー仕様には同素材の、シュランケンカーフにはブッテーロのペーパーリフターを最初からセットして、表紙を開けた時にすぐに中のリフィルが見えないようにしました。

他にも、ペンホルダー・ページファインダーを同革で作っていただきました。こういうものがプラスチックでなく革であることは、手帳にこだわりのある方には嬉しいものだと思います。

中紙には、智文堂の波文葉リフィルの書き味・使用感がおすすめです。手帳用紙というと薄くてツルツルした手触りの紙質のものが多いですが、智文堂さんの紙は書き味に心地よい手応えがあって、紙質も丈夫なので安心して筆圧をかけることができます。

智文堂さんのリフィルの罫線は、変化のあるこだわったものが多いですが、難しく考えずに普通の方眼や横罫と同じように使えばいいのだと思います。

デザイナーのかなじともこさんが波文葉を発売したので、当店もM6システム手帳に目が向いて今回の企画につながりました。

今回のM6システム手帳製作で目指した、オーソドックスなデザインによるスタンダードステーショナリーコンセプトで王道のデザインのいいものができました。今後も同じコンセプトで色々なモノを企画したいと思っています。

⇒オリジナルM6システム手帳 サドルプルアップレザー

⇒オリジナル DRAPE M6サイズシステム手帳 シュランケンカーフ