手帳をきっちり書く

若い頃仕事が面白くなかった。

一日は長く、ただ店に立って時間が過ぎることばかり考えていて、自分はこんなふうにあと40年近くも生きていくのかと思うと気が遠くなりました。

でも根が単純なせいもあって、シンプルに考え方を変えてみたら、同じだった毎日が変化したのです。

それは本当にシンプルなことで、楽をしようと思わず、前向きに、積極的に仕事に取り組もうと考えました。

仕事が「やらされるもの」から「自分で見つけて楽しみながらするもの」になったら、同じ職場、同じ時間なのに急に自分の周りが明るくなりました。

その気持ちは手帳の書き方にも表れていて、手帳を楽しみながら書くようになり、手帳の使い方を自分で考えてきっちりきれいに書けたら、充実感を感じるようになりました。

当時は万年筆をまだ使っていなかったので、安いボールペンの中で書き味が好きなものを使っていたけれど、万年筆で書くようになって、手帳を書くことがさらに楽しくなった。

どんな手帳でも、そのフォーマットを自分流に使いこなす工夫が必要です。

それができるようになると、手帳はとても大切な仕事のツールとなって、仕事を楽しくしてくれるものになると思っています。

正方形オリジナルダイアリーは、自分なりの工夫がしやすいダイアリーです。

ダイアリーは予定を書くものだけど、その多くはToDoを書くものだと思います。

ウィークリーダイアリーを例にとります。

その日に完結できる短期のToDoはそれぞれの日付欄に書けばいいし、1週間でするようなToDoは右ページ日曜日下の4分割のどれかをそれに当てます。

右ページの4分割のスペースがこのダイアリーの特長で、私はこの4分割にそれぞれ専用の項目にしたいと思い、「ORDER・WRITE・THINK・WORK・MEMO」のゴム印をハンコ屋さんで作ってもらって、それぞれの項目に押しています。

「ORDER」は、お客様からいただいた注文内容を書いておき、納期の連絡など忘れないようにします。

「WRITE」は、その週に書かなければいけない原稿。

「WORK」は、具体的な作業。

「MEMO」はそのままで、覚えておきたいことを書きます。

1つ多いですが、THINKは、右ページ一番下のチェックボックス付きの項目をその場所にしていて、その週に結論を出さないといけないことを書きます。

こんな風に使うようになったら、他に代わるものがなく、毎年並んでいく背表紙を見るのも楽しくなります。

仕事を楽しくするためのダイアリー、仕事を楽しんでいることを象徴するダイアリーに、正方形オリジナルダイアリーをぜひ試していただきたいと思います。

*正方形オリジナルダイアリー2021年・ウイークリー

*正方形オリジナルダイアリー2021年・マンスリー