
9月6日(日)までカランダッシュフェアを開催しています。
店頭でカランダッシュバリアスコレクション、エクリドールコレクション、849コレクションの中から厳選して陳列しています。WEBショップでも販売を開始しています。
期間中バリアスコレクションをお買い上げのお客様にスイスで活動した作家アゴタ・クリストフの小説「二人の証拠」と上質なカランダッシュの鉛筆をプレゼントいたします。
エクリドールコレクション、849コレクションお買い上げのお客様にも鉛筆をプレゼントいたします。
カランダッシュのペンの特長は精度の高い作りが表現する特別な高級感にあると思っています。派手な装飾があるわけではないのに、これほどの煌びやかな雰囲気を纏うペンを他に知りません。
最高級のバリアスコレクションから849コレクションまでカランダッシュの精神は貫かれていて、グレードに関係なくデザインのスマートさと筆記しやすさを両立しています。
その中でもバリアスコレクションの隙のないように思われる作りはまるで高級ライターのようです。
金属のワイヤーを鎧のように編み込んだシリーズ唯一の丸軸のアイバンホーやダイバーウォッチのベルトに使われる高級天然ゴムを軸素材にしたラヴレーサーなど、どの素材のものも魅力がありますが、エボニーとチャイナラッカーは自然素材なのにカランダッシュらしい無機質に感じられるほどに磨き上げられ精巧に仕上げられています。
以前のものよりも少し太軸になった万年筆はキャップを尻軸につけずに書く前提です。重量感があって、18金ペン先のしなやかさが感じられる書き味を持っています。万年筆の完成度は当然高くとてもよいものですが、カランダッシュの真骨頂はボールペンの書き味の良さです。ペン好きの間では有名な独自の規格によるゴリアット芯は滑らかだけど、適度な粘りを持った上品な良い書き味です。
カランダッシュはスイスにある会社です。
それほど大きくない国土でフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの言語が地域によって使われています。
カランダッシュのあるジュネーヴはフランスと接しているスイスの最西部に位置するフランス語が使われる地域です。
バリアスコレクションお買い上げ特典の本「二人の証拠」の作者アゴタ・クリストフはハンガリー出身で、戦後のハンガリー動乱後の弾圧を避けて、スイスに移住してから作家として活動しました。
母国語であるハンガリー語ではなく、移住先の言葉であるフランス語で執筆したことで独特で緊張感のある、でも読みやすい文体が生まれたと言う人もいます。
小説中で具体的な国名、地名は語られませんが、「二人の証拠」は人が人でなくなってしまう戦争がようやく終わったオーストリア国境にハンガリーの近い小さな町でひっそりとしたたかに暮らす少年の生活を描いたものです。
戦争の犠牲になるのは一般市民で、穏やかな日常も寛容な精神も壊してしまいます。そしてナチスドイツの敗北でやっと平和な暮らしが戻ってくると思ったら、ハンガリー動乱があり、それをソ連に鎮圧されて社会主義国家になっていきます。
行動や思想が厳しく統制され、革命派に属した人たちは次々とどこかへ連行されていきました。戦争が終わっても、密告を恐れて隣人さえも信じられない社会がやってきました。
「二人の証拠」は大変面白い小説ですが、第二次世界大戦、その後の東欧の社会主義化の混乱を描いていて、平和の大切さ、政治の私たちの暮らしへの影響についても考えさせられます。
3部作の第2作目の小説ですが、双子の少年たちが戦時中をたくましく生きる1作目の「悪童日記」と3作目の「第三の嘘」は絶版になっているようで、入手できなくなっていますが、2作目から読んでも全く問題なくストーリーに入っていくことができます。
すべて繋がっているけれど別々の小説としてとても面白く、考えさせられる内容なので、ぜひ皆様にご紹介したいと思いました。
カランダッシュに関しては、またご紹介していきたいと思います。