システム手帳をもっと使いやすく マルチペンホルダー

システム手帳にペンがついていると、すぐに書き込むことができて便利です。

だから多くのシステム手帳にはペンホルダーが装備されています。

でも手帳のペンホルダーにペンが差さっている時にページをめくると、ペンが邪魔になって、めくりにくいと思っていました。

手帳を書く理由は後から見返すためだとしたら、ページはめくりやすい方が良いに決まっている。

そこにペンがあって当然だと思っておられる方も多いと思いますが、ない状態でページをめくってみるととてもめくりやすく、本を読むような感覚で手帳を読むことができます。

ペンがページから飛び出さないよう手帳の間にはさむようにしたら、ページがめくりやすく、ペンがページファインダーのような役割もすると思いました。

そして手帳の書き続けるページにペンがあるので、すぐに書き始めることができます。

それを実現したのがオリジナルで製作していただいたマルチペンホルダーです。

M5・M6・バイブル・A5(6穴)のシステム手帳のリングに収めることができるようになっています。硬い表紙の手帳では閉じにくくなりますが、マルチペンホルダーはかなりの太軸のペン、例えばモンブラン149でも通すことができます。(ただし見た目がハンバーガーのようになってしまいます)

手帳の間に挟むことを考えると細軸のペンの方が膨らみが少なくなります。

今当店でカランダッシュフェアを開催しています。

フェアで展示しているカランダッシュのペンはバリアスコレクションもエクリドールコレクションも849コレクションも細軸のものが多いので、この使い方に合っていますし、ボールペンとシャープペンシルはノック式で素早く書き始めることができるのも手帳に向いています。

他に常々手帳に向いていると思っていたのが、ラミーcp-1です。

万年筆もツインペンもシャープペンシルも、どれも軸系が10mm以下の細軸で、まさに挟んで使うためのペンだと思います。

これは書こうかどうか迷いましたが、マルチペンホルダーの穴の外側に切り込みを入れるとバインダーをいちいち開けなくてもページ間を機能することができて便利ですが、ペンを差し込む時に外れやすくなります。

普段から手帳を使って手帳の使い方について考えていますが、マルチペンホルダーでシステム手帳はさらに使いやすくなると思います。

ペン語り、次回は590&Co.さんとの共同開催の「&in名古屋」出張販売のため9/4(金)更新です。

⇒マルチペンホルダー

⇒カランダッシュ

⇒ラミーcp-1万年筆

⇒ラミーcp-1ツインペン

⇒ラミーcp-1シャープペンシル

質の良さによる高級感を纏ったペン〜カランダッシュフェア開催中

9月6日(日)までカランダッシュフェアを開催しています。

店頭でカランダッシュバリアスコレクション、エクリドールコレクション、849コレクションの中から厳選して陳列しています。WEBショップでも販売を開始しています。

期間中バリアスコレクションをお買い上げのお客様にスイスで活動した作家アゴタ・クリストフの小説「二人の証拠」と上質なカランダッシュの鉛筆をプレゼントいたします。

エクリドールコレクション、849コレクションお買い上げのお客様にも鉛筆をプレゼントいたします。

カランダッシュのペンの特長は精度の高い作りが表現する特別な高級感にあると思っています。派手な装飾があるわけではないのに、これほどの煌びやかな雰囲気を纏うペンを他に知りません。

最高級のバリアスコレクションから849コレクションまでカランダッシュの精神は貫かれていて、グレードに関係なくデザインのスマートさと筆記しやすさを両立しています。

その中でもバリアスコレクションの隙のないように思われる作りはまるで高級ライターのようです。

金属のワイヤーを鎧のように編み込んだシリーズ唯一の丸軸のアイバンホーやダイバーウォッチのベルトに使われる高級天然ゴムを軸素材にしたラヴレーサーなど、どの素材のものも魅力がありますが、エボニーとチャイナラッカーは自然素材なのにカランダッシュらしい無機質に感じられるほどに磨き上げられ精巧に仕上げられています。

重量感があって、2016年から大型化された18金ペン先はしなやかさが感じられる書き味を持っています。ペン先の大型化に伴い、少し太軸になった万年筆はキャップを尻軸につけずに書く前提です。万年筆の完成度は当然高くとてもよいものですが、カランダッシュの真骨頂はボールペンの書き味の良さです。ペン好きの間では有名な独自の規格によるゴリアット芯は滑らかだけど、適度な粘りを持った上品な良い書き味です。

カランダッシュはスイスにある会社です。

それほど大きくない国土でフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの言語が地域によって使われています。

カランダッシュのあるジュネーヴはフランスと接しているスイスの最西部に位置するフランス語が使われる地域です。

バリアスコレクションお買い上げ特典の本「二人の証拠」の作者アゴタ・クリストフはハンガリー出身で、戦後のハンガリー動乱後の弾圧を避けて、スイスに移住してから作家として活動しました。

母国語であるハンガリー語ではなく、移住先の言葉であるフランス語で執筆したことで独特で緊張感のある、でも読みやすい文体が生まれたと言う人もいます。

小説中で具体的な国名、地名は語られませんが、「二人の証拠」は人が人でなくなってしまう戦争がようやく終わったオーストリア国境にハンガリーの近い小さな町でひっそりとしたたかに暮らす少年の生活を描いたものです。

戦争の犠牲になるのは一般市民で、穏やかな日常も寛容な精神も壊してしまいます。そしてナチスドイツの敗北でやっと平和な暮らしが戻ってくると思ったら、社会主義国家になり、ソ連に鎮圧されたハンガリー動乱があり、国民への締め付けがより厳しくなっていきます。

行動や思想が厳しく統制され、革命派に属した人たちは次々とどこかへ連行されていきました。戦争が終わっても、密告を恐れて隣人さえも信じられない社会がやってきました。

「二人の証拠」は大変面白い小説ですが、第二次世界大戦、その後の東欧の社会主義化、革命を目指した動乱と鎮圧の混乱を描いていて、平和の大切さ、政治の私たちの暮らしへの影響についても考えさせられます。

3部作の第2作目の小説ですが、双子の少年たちが戦時中をたくましく生きる1作目の「悪童日記」と3作目の「第三の嘘」は絶版になっているようで、入手できなくなっていますが、2作目から読んでも全く問題なくストーリーに入っていくことができます。

すべて繋がっているけれど別々の小説としてとても面白く、考えさせられる内容なので、ぜひ皆様にご紹介したいと思いました。

カランダッシュに関しては、またご紹介していきたいと思います。

⇒カランダッシュフェア(カランダッシュTOP)

ドイツ仕入れのウォーターマン

7月上旬から590&Co.の谷本さんの仲介でドイツのお店から仕入れたウォーターマンを販売しています。2003~4年頃に発売されたものが中心で、当時の雰囲気が表れているものばかりです。

私たちの年齢だと2000年代はじめというと最近に感じますが、25年以上前のことになります。当時すでにペンの仕事に就ていましたが、高級筆記具売場にある「THE PEN CATALOGUE」に夢中になって、家でも繰り返し見ていました。万年筆をいくらでも見ていられましたし、万年筆に限らず全ての筆記具に夢中でした。

今から考えるとかなり肩に力が入っていて、若気の至りの勘違いもあったけれど、希望に燃えていました。お客様や周りの人に助けられたり、教えてもらったことも多く、本当に感謝しています。

今のウォーターマンはシャープで先鋭的なデザインで魅力がありますが、当時のウォーターマンも今のものとは違った魅力があり、ウォーターマンならではのクラシックなエレガントさがありました。

プレファスは今のウォーターマンのラインナップに該当するものがありませんが、真鍮の軸にしっかりとしたラッカー塗装が施されていて、派手ではないけれど長く愛用できる渋い玄人好みの仕様であることが分かります。

この価格で18金ペン先というのも驚きますが、当時は金ペンが普通だったし、18金でもそれほど高級すぎると思っていませんでした。

エキスパートは当時も今も変わらずウォーターマンの定番モデルですが、塗装やロゴの位置が違っています。

エキスパートと次にご紹介するレタロンにラインナップされているキャップ式のローラーボールは、水性ローラーボール芯と油性ボールペン芯両方を使うことができます。これは当時気付いていませんでしたが、すごく良い仕様だと思います。ウォーターマンのボールペン芯がなぜG2規格でないの理由が分かりました。

レタロンは大きな18金のペン先のとても立派な万年筆です。

プレファス、エキスパートもそうですが、パチンとしめる勘合式キャップで、このサイズの万年筆では最近あまり見ない仕様だと思います。

レタロンのデザインにも当時のウォーターマンの感じ、クラシックなエレガントさがよく表れているいいデザインです。

デザインだけでなく、様々な仕様の違いを見ることができるドイツのお店から仕入れた20年以上前のウォーターマンのデッドストック品。私たちの世代にとっては当時を懐かしむことができる懐メロのような存在。若い人にとっては今や買うことができないビンテージとしての魅力があります。

⇒デッドストック ウォーターマンドイツ仕入れ