趣味の文具箱とオリジナル万年筆

この店を始めた2007年、19年前から趣味の文具箱に寄稿しています。後ろの方の小さな連載コラムですが、万年筆好きの方に多く読まれている雑誌に毎回決まった場所があるということがとても有難いことだと思っています。

9月10日に趣味の文具箱10月号VOL.79が発売されました。

今回私は九星堂について書かせていただきました。このページをご覧いただいているお客様方なら九星堂はご存知だと思います。当店が最も大切にしている万年筆メーカーの一つで、その思い入れを書かせていただきました。

また今回「万年筆ニュースタンダード」という企画の中で、九星堂とともに当店のオリジナル万年筆も大きく紹介していただいています。ペンポイントの拡大写真はとても美しく、さすがプロのカメラマンの仕事だと思いました。

当店のオリジナル万年筆のペン先は、ペンポイントが未研磨の大きな玉の状態で入荷します。それを当店で様々な形に研ぎ出しています。

さまざまな研ぎがあって、それぞれ書き味と線の形が違います。実用的な太さはもちろん、ただ書くことを楽しむ贅沢な太字のペン先にもすることができます。

いずれかの研ぎが、使われるお客様がご自分の理想に合って、満足できる文字を書くお役に立てたらと思っています。

同じ万年筆でも様々な研ぎによって書き味や書ける線の違いを楽しむことができる、当店のスタンダードが今回美しい画像と共に紹介されたと思います。

私が今オリジナル万年筆のペン先を様々な形の研ぎで提案したり、お持込みの万年筆のペン先調整をしているのは、20代の時入社してしばらくした時に担当した万年筆クリニックを経験したからでした。

万年筆クリニックでたくさんのお客様の万年筆を書きやすく調整したり、お買い上げいだだいた万年筆に特別な研ぎを施す仕事を間近で見ながら、自分もこんな仕事がしたいと思いました。

そしてペン先の研ぎを極めるという、一つのことを探究するところにもとても惹かれました。

私の中でその象徴になっているのが当時の万年筆クリニックで故長原宣義先生に研いでいただいた万年筆で、今回の趣味の文具箱の「万年筆の始まりと新定番」というコーナーにも載せていただきました。

そう思うと、今30年前にイメージした仕事をしていられるのはとても恵まれたことだと思います。

趣味の文具箱の記事を書く時や、毎週書いているこのコーナーで頭を悩ませることはよくありますが、それも幸せなことなのだと改めて思いました。

オリジナル万年筆14金ペン先

オリジナル万年筆スチールペン先